10.


 
Fishmans

















 Rising Sun Rock Festivalの2日目だけを見学に北海道へ。

 このフェスは2回目。

 翌朝まであるので、ゆっくり夕刻前くらいから行ったのですが、ライヴの間は天候にめぐまれました。

 行く前と観終わってからは、ざあざあ降りだったので、よかった・・・・・・

 いくつかのいいライヴを観るコトができました。






 いろんなミュージシャンやバンドの演奏を聴いていると、“ 音楽は魔法だな ”とつくづく感じます。

 この会場には、魔法を使える、魔法使いが何人かいるなぁと思ったりして。

 自分が好きなのは、そんな魔法のような音楽です。

 だから、そんな音楽に出会えた時は、とても幸せな気分です。

 FishmansのCDは全部持ってるわけではないけれど、私が持ってる何枚かのアルバムには、なんだかすごい魔法がかかっ

ているように思えます。ただの銀色の円盤ではない。

 何年も繰り返し、聴いているアルバム。これからも聴き続けていくんだろう。

 例えば、好きな作家の好きな本も、それはもうただの紙の束ではないと思ったりする。

 レコード屋や本屋に行くと、そういう魔法のかかってるやつを、たまに売ってるので、そういうのを見つけるのが好きな

んだなぁ、と思う。

 CDや本にも、あるいは、他のものにでも、魂が入ってるのと、そうでないのとがある。






 脱線したので、話を本線に。

 期待と不安が入り混じった、再結成( ? ) の Fishmansの演奏が始まった時、あまりにも聴こえてくる音が良くて、すご

くて、びっくりしました。

 音のまぐわり方が、天国に、彼岸につれていかれるような、恐ろしいような。でも、おそろしくも気持ちいい響き。

 こんなのは、なかなか味わえない。

 佐藤伸治くんの不在すらも一瞬忘れそうになったくらい・・・・・・

 今日は、インストでもいいとすら思ってました。






 そんなコトを思っていたけど、シークレットのゲストボーカルのUAとキヨシローが現れた時には、大げさなコトをいえば、

生きているとこんなコトも起こるんだなぁと思いました。

 もしFishmansが、演奏するんだったら、この2人がFishmansの曲を唄ってくれたらいいのになぁ、ふさわしいのになぁと、

勝手に思ってたから・・・・・・

 素晴らしい時間でした。

 その場にいれて良かったなぁと思った。






 わざわざ北海道までライヴを観に行くのって、大人の人とか、家にいるのが好きな人とか、貯金が趣味の人とかには、きっと

理解できないし、馬鹿馬鹿しいかもしれないだろうけど、その場所で、その時にしか観れない、聴けない、感じれないコトって

ある。

 自分に影響をあたえてくれる、そういう予感がしたら、はずしたくないなぁ、と思う。

 この旅は、ちょっといろんなものをぶっちぎって、多少無理して、行ってしまったわけでしたが。






 UAが唄い始めた瞬間、頬を、髪をそっとなでていくような風が吹いてった。

 それだけで、ここまできて良かったと、完全に思ったんだった。








( 写真 : ステージ横の大型モニター )





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