22.
巴里の友達

パリからのお客様のト−キョ−案内を僕がするコトになった。
アーティストである彼女は展覧会と仕事の為に来日。彼の方は仕事で。
お互い仲良しの2人は、たまたま同時期に、日本に来るコトになったんだ。
2人とも気のいい人たちなので、案内するコトは、全然問題なかったのだが、いかんせん自分の語学力が心配であった。
どきどきした。
しかし、そんな心配も杞憂だった。
2人とも、僕のつたない外国語でも、ちゃんと理解しようと聞いてくれるし、僕もわかるまで、何度も聞いたりして、わ
からなければ、持ってきた辞書で調べたりした。
まあ、別にそんなに心配するコトはなかったのかもしれない。
とくに彼女( マチゴ )と自分は、会った時から、好きなアートとか音楽とかファッションとかユーモアのセンスが非常
に似通っているなと少し話しただけでもわかっていたから。
「 どんな音楽が好き? 」って質問に、彼女は「 DEVENDRA BANHART 」って答えた。
最初は、フランス訛りで、何て言ってんのかわかんなかったんだけど、それが、どうやらDEVENDRA BANHARTのコト
を言ってるとわかった瞬間、僕は興奮して彼女に固い握手を求めたんだ。
いきなり、DEVENDRA BANHARTって答えるセンスが、いかしてるなって思ったんだ。
結局、お昼から、夜中まで、ト−キョ−のあちらこちらを案内した。
カタイ話もしたし、ロマンのある話もしました。
話した時間は短いものだったけど、随分と仲良くなれた。うれしいコトである。
2人は、世界で一番ロマンティックな街、そして現実的な街でもある、パリで生活している。
僕は冬のトーキョーで、2人が運んできた、パリの空気を呼吸した。
( 写真 : 陽射しがまぶしいとサングラスをかけたおしゃれな2人 )
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