49.
夏とtomato
なんなんだ、これは? と考えたりする。
そんな風に考え。
静かな風が頬を撫でてゆく。
鯉のぼりはのぼって行った、6月の浮気者。
別に誰も気にしてないようなコト。
そういうのが、案外おもしろくて。僕は、むしろ気にしたいのだなぁ。
先月の話。
出版社に打ち合わせに行った際に、おみやげに、トマトの苗を持たされた。
いっぱいもらってしまったのです。と、言うので見てみたら、デスクのまわりに、ほんとにいっぱいあったので、
少し気の毒に思った。
むげに断れずに、ひとつだけ、持って帰ってきたその苗を、ベランダに置いて、なんとなく水をあげている。
朝起きると、コップに水を汲んで、トマトの苗にかけてやる。トマトの苗を見る。今日も元気だ。
先日、出張で、2日間、家を空けた時は、すっかり元気がなくなってしまって、風で倒れて、しおれていた。
あらー、もうだめかもなぁ・・・・・・と思いながら、水をかけてやった。
翌日の朝、見てみたら、嘘のように、ピンピンしていた。
ひとつだけ、青い実をつけはじめた。
元気なトマト、赤くなったら、食べてあげよう。
まっかなトマトと夏が、もうすぐやってくる。
ノースリーブの透き間から、ラジオからは、ロックンロールが降ってくる。