93.
大日本人
細かくいえば、いろいろありますが。
自分のコト以外で、「 世の中、すてたもんじゃないな 」と大きく思ったコトが、ここ10年くらいの間で、4回ありました。
それは、エレファントカシマシというバンドが売れた時と、知人の本が出版された時と、荒井良二氏がアストリッド・リンドグレー
ン賞を受賞した時と、松ちゃんの映画がカンヌの監督週間に招聘されたと聞いた時。
世の中というより、自分の暮らしている、トーキョーという街に対しての感慨ですね。
しかし、正確にいうと、そのうちの2つは、海外でのコトなんですね。
本当にいいものって、どうして気がつかれにくいのだろうか?
それは、本当にいいものだからだろうか? というコトを、毎日のように思わされます。
すごくおかしな現象ですけどね。よく、聞こえてきます。「 良すぎて売れない 」とか。「 センスが良すぎて、誰も理解できない
」
「 オリジナリティーがありすぎる 」とか・・・・・・そういうわけのわからない言葉が。
そういうものの魅力を、うまく、皆様に、知らせていくのも、自分の仕事のひとつでもありますし、なんとかしたいものです。
切実に、と言っておきます。
でも、結局、そういう悔しい気持ちを持ち続けているコトが、自分たちを成長させてくれてるのかもしれません。
さて。最近の自分にとって、一番楽しみにしていたといっても過言ではない、松本人志第1回監督作品「 大日本人 」を、初日、朝の
6時半から初回上映で観てきました。
6時20分くらいに劇場前に着くと、結構並んでいて、“ こんな朝早くから、イタイ人たちだなー ”と思いました。
( ほんとのところ、 一番イタイのは僕かもしれない・・・・・・体調がとても悪かったし、前日は徹夜、それなのに、なんだろこの
情熱? )
松本カントクがいろんなとこで、語っていたように、自分の集大成的作品で、わかりやすく作った・・・・・・まさしくその通りだ
なぁ、と思いました。
しかし、自分は、ダウンタウンのハードコアなファンだから、わかりやすく作られすぎているのには、“ もっとハードルをあげてほ
しい ”と思ったりもしたのですが。もちろん、1800円払っても、全然損ではないものだなと感じました。
そもそも、「 ごっつええ感じ 」とかを、TVで、ただで見れていたというコトの方が、とても不思議なコトだったんだなぁと、思い
ます。
もし、当時、「 ごっつええ感じ 」に1800円取払わなきゃいけなくても、毎週お金払ってでも、見てたろうなと思います。
「 大日本人 」。
観終わって、「 こんなもんを作る為に10億も使ったんかい?
」というツッコミを笑いながら、入れました。
それこそが、松本カントクの一番望むところだったんじゃないかと、僕は思ったんですけどね。